29. 世界の中心に立つ女と口パクの人
こんにちは。
ブラジルvsチリを見て何故サッカーが世界でこんなに人気なのかわかった気がしました。
最後まで興奮しっぱなしの素晴らしい試合でした。
さて。
昨日は母とスーパーに行きました。
と言うのも、朝からどうしてもアジを食べたくて、母に「夕飯はアジにしよう。」と持ちかけたところ、母も納得して「じゃあスーパーに行こう!」となったのです。
「いいアジ」を求めてちょっぴり遠いスーパーへと車を走らせる私達。
一目散に鮮魚コーナーに向かいます。
が。
アジが無い。
こんなことありますか。
アジと言えばマグロに次いで「日本人が消費する魚」ランキング2位ですよ。
家庭料理においてはマグロより幅を利かせているのではないでしょうか。
そのアジが無い。
そんなはずはない、鮮魚コーナー奥で華麗に魚をさばくおじさんに尋ねます。
僕「すみません、アジありませんか!」
魚「悪いね~。今日は無いのよ。」
母「えー!今日に限って!?!?」
魚「そうそう、今日に限って!」
「え~」と落ち込む2人。
しかしこの
「今日に限って」
がじわじわと私を襲います。
「今日に限って」
「私がアジを欲している今日に限って」
「昨日はあった。恐らく明日はあるだろう。しかし今日に限って。」
なんという自分本位な言葉。
「今日に限って」は私の頭の中をグルグルグルグルと回ります。
母は「私の向かうところにはアジが用意されていて当たり前。」くらいに思っているのではないのでしょうか。
「私は世界の中心、アジの方から寄ってこんかい。今までそうだった。どこのスーパーに行ってもアジはそこにいた。なのに今日に限って。どうした世界。」
「今日に限って!?」に母はそれだけの想いを乗せたのでしょう。
私にはそう思えました。
そう思うと私は帰りの車内、母の目を見ることが出来ませんでした。
私の口はアジを欲していましたが、その日はサバになりました。
私は実は一昨日友人と博多でサバを食べていました。
私の方こそ「今日に限って!?」でしたが、世界の中心に立つ母にはとても文句は言えませんでした。
話は変わりますが、金曜日はMステを見ました。
「有名人が選ぶ応援ソング」というめちゃめちゃつまんない企画だったのですが、その「有名人が選ぶ応援ソング」の一つに「栄光の架け橋」があったのです。
いくーつもーのー ってやつです。
この「栄光の架け橋」、高校三年生の文化祭で学年で歌った曲なのです。
懐かしむと共に、あることを思い出したのです。
高校の文化祭で栄光の架橋を学年で歌ったんだけど、ステージの上で自分なりに「あ~一生懸命歌った。」と達成感を感じていたら、隣で歌ってた違うクラスの女の子に「とーば君全然声出さないよね」って言われて、その時初めて練習から一回も声だして歌ってなかったことに気付いた。
— とーば (@ANNE_0828) 2014, 6月 27
更に続きを思い出しまして。
合唱に関しては、そんなにやる気ないわけでもない、あるわけでもない、そんな気持ちで学生時代は臨んでいたのです。
一応ちゃんと歌おう、そのくらいの気持ちです。
いい感じですよね。
勿論文化祭も何度も何度も練習がありました。
ちょっと面倒だったのは確かですが、係の人もがんばってるし、ちゃんとやっていました。
本番も一生懸命に頑張りました。
しかし終了後、「とーば君全然声出さないよね」と笑いながら言われたのです。
脳内は完全に「何言ってんのこいつ」でしたが、よくよく考えると「あれ。声だしてないかも。」と。
「あれあれ。今思えば練習から一生懸命口パクパクさせてただけかも。」
完全に声出してなかったことが分かったものの、「そうなんよね。」なんて口が裂けても言えません。
悩んだ挙句、「大きすぎて聞こえなかったんじゃない?」とちょっと頭おかしい人になってその場をやり過ごしたのでした。
コロンビア戦で映った美人さんが、予備校時代のアイドルにそっくりで興奮しました。
彼女、コロンビアとのハーフらしいですね。