21. アイロン
こんにちは。
笑っていいとも、指原さんに貰い泣きした不細工は私です。
視聴者、スタッフ、キャストと熱い想いと飄々としたタモリさん。
「実はタモリさんもぐっと来るもんがあるんだよ!」なんて言葉は失礼に当たるので、今夜のスペシャルもいつものタモリさんでいてほしい。
でももしもしもしタモリさん泣いちゃったりしたら、多分私気持ち悪いくらい泣くけどね(笑)
先日は面接受けてきました。
朝、凄くばたばたしててクッシャクシャのシャツの前身頃だけアイロンかけたんです。
スーツだからそれ以外の部分見えないだろうと思ってね。
会場に着き、隣の爽やか男子と談笑する。
面接のその時が訪れ、私を含め3人通されます。
所謂集団面接。
賢そうな女の子、いい人そうな男の子。
そして私。
面接官は中年の男性2人とこれまた中年の女性1人。
「まず初めに自己PRを1分でお願いします、」と面接官
賢そうな女の子が口を開く。
「私はクリーニング店で働いていました...」
え、そうなの。
急にアイロンを前身頃しかかけてこなかったことを意識し始める私。
他人に興味アリアリの私は人様の自己紹介なり自己PR聞くの大好きなんですけど全然頭に入ってこない。
クリーニング店と言っても受け付けとかだろうから、直接洗ったりアイロンとかかけてるわけじゃ...
「アイロンを一日に数百枚とか...」
え。アイロンの方なの。その道の方なの。
もうすっかりオドオド。
どうしよう、私の前身頃アイロンがこの賢そうな女の子に知れたら。
やっぱりシャツはピシッとアイロンかけてないとちょっと。みたいなそんなタイプかな。
いいんですいいんです!私アイロンがけ好きだから全然やります!みたいなタイプだったらいいな。
なんてことを考えているといつの間にかいい人そうな男の人の自己PRは終わり私の番。
アイロン女のことが頭から離れずカミカミで自己PR。
その後も頭からアイロンが離れることは無く、次第に「社会人は基本的にクリーニングに出すのかな。自宅で洗ってアイロンかけるのかな。」なんてことを考えだす。
「でも絶対この人たちも経験あるだろうな。前身頃アイロン。ククッ。」
そんな脳内パラダイスの状態で迎えた最後の質問。
「最近見た映画で良かった映画を私たちに勧めてください。」
これはラッキー問題!
趣味と言えるほどではないが、週に一度は映画を見る私にしてみればラッキー問題!
一方アイロン女といい人男は迷っている。
しかし残酷なことに順番変わらず、アイロン、いい人、私。
アイロン悩んでるな、可哀そうだな、代わりに答えてあげたいな。
アイロンは口を開いた。
「ゼロ・グラビティです。」
お、そうきたか。
ただ多くの人が見ているだけに独自の観点でこの映画を語るのは難しいのでは?
いやしかし逆にそこらの評論家のレビューをそのまま言ってもバレやしないだろうからその方向で行くのか?
とにかく頑張れアイロン。
「酸素って大事だなと思いました。」
え!
あの映画観た感想がそれ!?
しかも何やらその一点に絞り力説している!
火星でアイロンかけてたのかお前は。
地球久しぶりなのか。
むうううううううううう。
そしていい人。
「風立ちぬです。」
お、最近じゃないけど別にいいのか。
「地井武男さんの声優が。。。」
どうしよう、これ横からでしゃばったらうざいかな。
でも早めに訂正した方がいい人の為よな。
面接官「それかぐや姫じゃないすか?w」
わああああ(ToT)
いい人ワタワタしてる(ToT)
面接「じゃあ次の方」
え、早い。
まずい考えてなかった。
昨日「アナと雪の女王(3回目)」を見た。
人より良さを語れる自信もある。
でもこの面接官の人がもし今日一日この質問してるとしたら、絶対一人はアナ雪と答えた学生いそう。。。
「テレクラキャノンボール2013です。」
「ん?何それ?」
「カンパニー松尾さんご存知ですか?」
中年面接官(男1)「wwwwwwwwwwwwwwwwww」
中年面接官(男2)(女)「?」
作品内容を熱く語る私。
冷ややかな目線を送るアイロン。
笑ういい人。
面接終わり。
3人で帰る。
アイロン「面接でセックスって単語あんなに連発する人初めて見ました。」
私「でもそれより私は◎◎さんがアイロンの人ってことに驚きました。おあいこです。」
いい人「みんな通ってるといいですね~。」
アイロン、私「そうですね~。」
明後日はESに車の上でTバック履いて凛々しい顔で仁王立ちした写真貼り付けた会社の面接です。
緊張するなあ。