5.ニッポンチャチャチャ
こんばんは。
今は週に一度のブラックアウトタイム。
具体的に言うと「いきなり真っ暗になった時のための週に一度、一時間真っ暗な世界で過ごそう。」という時間だ。
土曜日と決めているわけではないが週末にやることが多い。
今日はサッカーの日本代表戦が行われていた。
2-2の引き分けで終わったようだ。
見てないけど。
私はサッカーをあまり真剣に見たことがない。
やたらと時間が長い割には点数が入らないというのもあるが、「サッカーはイケてるやつがやるスポーツ」という印象が強くてどうも好きになれない。
勿論日本代表ともなれば私が想像もできないような努力を積み重ね、度重なる困難を乗り越えた人間の集まりなのだろうから、物凄く尊敬できるし出来れば勝ってほしい。
そんな思いを持ちながらもやはり熱心に応援しようと思えないのは、中高で見てきたサッカー部の印象があまり良くないからだ(間違いなくそうだ)。
サッカー部個人個人のことが嫌いだったわけではないが、団体になるとチャラチャラしたイケてる雰囲気を醸し出す彼らのことを少し、ほんの少~し軽蔑していた(ごめん私の友達の数名のサッカー部)。
高校生当時クズ絶頂だった私は友人にもこの話をしてなんとか共感を得ようとした。
そして数人に共感してもらい満足満足とニヤついていると、ある恐ろしいことに気づいた。
共感してくれたやつみんな不細工やん。
衝撃だった。
サッカー部に対する嫌悪は単なる嫉妬だったのだ。
それに気づいてからというもの、大学で不細工が「今日は代表戦だ!」とはしゃいでいるのを見ると
え!?不細工なのにサッカー好きなの!?
私の周りの不細工は結構サッカー嫌いが多かったので、関東に来て不細工が声を大にしてサッカー好きを公言しているのを見たときはショックだった。
高校時代のクズな私であれば「やめときなよ君は不細工なんだから」と諭すところであったが、自らの不細工を大仏と見間違えるまでに心を清めた私は彼を暖かく見守ることにした。
話は変わるが私は目が細い、上に目が小さい。
こうやって暗闇の中にいるとぼんやりと周りが見えてくるのだが、「僕の目の小ささは深海の魚が視覚を必要としなくなって目が退化したのと同じ原理かもしれない」と思えてくる。
つい先ほどそんな妙なテンションでアパートの前の公園に行った。
暗い公園、しかし深海の目を持つ私には全てが見えている。
もとい、感じる。
そんな自分を試そうと私は感覚を研ぎ澄まし落ち葉を拾った。
10枚ほど拾った。
それだけでは物足りなかった私はその葉っぱを洗い包丁で刻んだ。
急須に入れ熱湯を注ぐ。
湯呑に注ぐとなんとなく香る。
暗くて色は分からないが飲んでみた。
不味い。
これは和菓子職人さん100人に聞かなくても急須で入れた糞茶と分かる。
魯山人先生も唸るに違いない。
それほどだった。
拾った葉っぱでお茶を沸かすのはやめよう。
もうすぐ「夏目と右腕」が始まる。
先週は面白くなかったので期待。
中学生の時、ホークスが嫌いで嫌いで仕方なかった私は県民愛を保つために無理矢理浜崎あゆみを好きになった。