4.出会いとは
日曜日は素晴らしい一日となった。
11月10日、これといった用事は無かったのだが、友人を誘い都内へと出た。
いつもと変わらないコースを回りいつもと同じような充実感を味わっていた。
これといって何かをするわけではないのだけれど、共通の趣味をもつ友人というのは一緒にいるだけでそれなりに楽しい時間を過ごすことができる。
16時を回った頃、友人がコムデギャルソン青山店で取り置いている商品があるというので久しぶりに青山へと向かった。
お店は漫画AKIRAで装飾されており、遊びに来た記念にと友人と写真を撮りfbに投稿した。
お店に入り商品を見ているとfbでメッセージが送られてきた。
Hさんだ。
fbの投稿を見てメッセージをくれたのだ。
Hさんはmixi全盛の時代に、共通の趣味で知り合った方だ。
今でこそtwitterを中心に沢山の共通の趣味をもつ友人がいるが、当時は「趣味で人間関係を広める」という感覚があまり無く、私にとっては貴重な知り合いだった。
その後twitterもフォローさせていただき、fbでも申請させていただいたのだが、北海道で働くHさんとお会いできるなんてことは考えてもいなかった。
今回東京に出張に来られて同じ時間に同じお店にいる。
こんな偶然があるのかとメッセージを見たときはひたすらに興奮した。
とにかく素敵な方で、気さくに話して下さり本当に嬉しかった。
東京生まれ東京育ちでありながら自ら熱望して北の大地で生活を送るHさん。
長い時間はお話できなかったが、数分話しただけで人間的な魅力が溢れ出す素敵な雰囲気だった。
褒めすぎだと言われるかもしれないが、私にとっては実際に会う前から「素敵な人」であったし「できることなら会いたい人」だった。
今私が学校以外のプライベートで遊ぶ友人はほとんどネットで知り合った方だ。
その日遊んでいた友人も実は1年半ほど前に知り合い、今となっては大学の友人よりも仲が良い。
大学にあまり友達がいない私にとってはそんな「ネットの友人」はもはや必要不可欠な存在であり、下手をすると「普通の友人」より大切にしたい存在である。
本当に便利な世の中になった。
普通に生活していては中々見つけることができない、様々な感性を持つ人間を簡単に見つけることができる。
先日、水道橋博士のメルマガ「メルマ旬報」で連載している酒井若菜さんの文章を読みハッとさせられた。
文章を載せることはできないが、彼女は一人の友人に凄まじい影響を受けている。
価値観からモノの考え方までその人のすべてを認め自らの人生が豊かになったことをとても幸せそうに語っている。
魅力的な人間とは往々にしてそのような性質を持つ。
大学のサークルで出会った先輩しかり、先日遊んだこれまたネットで出会った友人しかりだ。
共に過ごした時間が長いわけではないのだが、私は彼らから凄まじく影響を受けた。
できることならば私もそんな人間になりたい。
そんな人間に少しでも近づけるように沢山の人間と出会いたい。
そんな意味でも日曜日は有意義な一日だった。